
2025年参院選「政論」解体新書【四の巻】
本日の分析対象
各政党のWeb・YouTube上に掲載されている「街頭演説」動画35件、2022年参院選「街頭演説」動画13件、名演説と評価されていた動画6件
全54件
- 自由民主党(3+2022)
- 立憲民主党(3+2022)
- 日本維新の会(3+2022)
- 公明党(2+2022)
- 国民民主党(3+2022)
- 日本共産党(3+2022)
- れいわ新選組(3+2022)
- 参政党(3+2022)
- 社会民主党(3+2022)
- NHK党(3+2022)
- 再生の道(3)
- チームみらい(3)
- 2022年
-
都民ファーストの会
・
ごぼうの党
・
幸福実現党
- 名演説
- 田中角栄(1985)
- 小泉純一郎(2001)
- 橋下徹(2010)
- 安倍晋三(2021)
- 山本太郎(2024)
- 山口那津男(2024)



支持率の変化に応じて、内容はなにか変わったか?
NHKが2025年7月14日に公開した参議院選挙前NHK世論調査で「政党支持率」として提示されたデータ前提に分析
https://www.nhk.or.jp/senkyo/shijiritsu/
下記は、上記のNHKデータをもとに、全街頭演説全数のうち高支持率特性が下記。
話題の絞り込みが加速し、若年層ウケのいい話し方になっている。説明を減らし、理由付けを減らしたほうが高支持率傾向。

検証:支持率の増減で、内容の違いがあるか?

- 話量の違い
- 話量の違い:政党別
- トークスピード
- フィラー
- 問いかけの数
- 問いかけの数:政党別
- 問いかけの長さ
- ストーリー展開

■投票日に近づくにつれて変化した事
慣れのためからかフィラーが減少しただけでなく、高支持率の傾向である「シンプルな問いかけ」が増加。

■各党の週次差分を分析
それぞれの党が3週に渡って、どのような変化をしているかを分析。
下記図の「相関が高い」と出るほど、時系列での変化が強かったと言える。立憲・維新以外は、後半に近づくにつれて変化している。特に、自民・再生は「ウケの良い」問いかけテクニックを多用する方向性。参政党は、「若者ウケ」の強い「話題の密度」「説明無しのキャッチフレーズ」を多様。
逆に、国民・NHK・社民は、「ウケが悪い」話法が増えた。


- 話量の違い
- 話量の違い:政党別
- トークスピード
- フィラー
- フィラー:政党別
- 指示語
- 問いかけの数:政党別
- 質問の長さ
- ストーリー展開
- 論理構成
- 論理構成の差

■1985年以降の名演説、2022年・2025年の変化を分析
問いかけのうち、回答がよりシンプルなったこと、トークスピードが速まるなど詰め込み気味の話題に変わり、より現代的なトークになっていると言える。

今回の分析結果から言えること
7月1・2・3週にかけて、主張している内容や論法は「慣れ」と「トレンド」にあわせて変化
- 自民・再生は「ウケる」変化
- 参政党は、若年層「ウケ」が加速
- 国民・NHK・社民は、「ウケない」変化
支持率変動と、内容の傾向はあまり大きくない
過去からのトレンドを比較すると、「チームみらい」が一番「今」っぽい

次回、GOの巻は7月19日更新予定
マニフェストの動画や政見放送も比較し、各政党の主張の整合性を確認します