DAY1

選挙公約の比較

今回の分析

今回紹介するデータについて、分析内容ごとに紹介します。クリックすると後方の詳細箇所にジャンプします。

今回の分析結果

話量や論理構成の観点から分析した、各政党の公約に関する動画の特徴は以下の通りです。

  • 自民党: 少ない情報量の中で概要説明を実施しており、一方向主張で根拠は少ない。
  • 公明党: 自民党と似たロジック構成だが、話のクセがある。
  • 立憲民主党: 情報量が多いが、各話題に根拠が無く、主張が曖昧。
  • 日本維新の会: たくさんの話題を盛り込み、強い主張があるが、論理性が低い。
  • 国民民主党: 【論理性あり】主張がはっきりしており、論理的説明が付いている。
  • 日本共産党: 主張はあり根拠も付いているが、記憶に残りにくい。
  • れいわ新選組: 【トークスキルNo.1】不必要語句を抑え、問いかけが多く心を揺さぶるが、ロジックに偏りがある。
  • 社民党: 情報量は少ないが、一つの話題を深堀り、ロジックが偏っている。

トークの量

情報量の差

ここでは各政党が選挙戦初期に「選挙公約」について話した、会見や該当演説動画について分析をしています。

書かれている数字は、文字換算時の文字数です。

立憲民主党は、非常に情報量多く話していることがわかります。

逆に自民党・公明党・社民党 は非常に短い情報提供となっています。

コグニティの通常分析について〜COGシリーズ〜

COGシリーズでは、一人の演説・プレゼンテーションだけでなく、複数人の対話についても分析しています。そのためこのグラフの下方には「お客の話量」という項目がありますが、今回は一人が話すプレゼンテーションを対象にしているため、各政党0となっています。

フィラー語

どのくらい、
話がスムーズか?

ここでは各動画の中で、「あのー」「えー」「えっと」「ええと」「まあ」という不必要語(フィラー)が、何回口にされているかを分析しました。

話者のクセを表していますが、基本的には 話す長さに相関して増え、少なければ少ないほど「よく覚えている・迷いなく」話している指標でもあります。

話量の多さと比較すると、圧倒的に日本維新の会は、フィラーが多いと言えるでしょう。

また、公明党は「えー」が、自民党 については「まあ」がクセになっているようです。

話した量と比較して れいわ新選組は、圧倒的にフィラーが少ないと言えます。

コグニティの通常分析について〜COGシリーズ〜

COGシリーズでは フィラーに加えて、オンライン商談やインサイドセールスにおける”伝わりにくさ”という問題を生じさせる「こそあど言葉(指示語)」についてもカウントし、聞き手にとってわかり易い表現ができているかを分析することが可能です。

問いかけ

聞き手への
問いかけの量

ここでは各動画の中で、聞き手に問いかけるような言い回しが何回あったかを分析しています。
問いかけ口調は、聞き手に自分事として考えさせる手法となり、効果的だと言われています。

問いかけの内容について、単純なYes/Noの解を求めるCLOSED質問と、5W1Hのような考えさせるOPEN質問の数に分けて検出しています。

ここでもれいわ新選組の問いかけの数が圧倒的であることがわかります。特に、OPEN質問が多いため、余計に聞き手が考えを巡らせるような問いかけをしていると言えそうです。

逆に、自民党は非常に少ないことがわかります。

コグニティの通常分析について〜COGシリーズ〜

COGシリーズでは、複数人の対話について相手からの質問も分析しています。そのためこのグラフの下方には「お客からのCLOSED質問・OPEN質問」という項目がありますが、今回は一人が話すプレゼンテーションを対象にしているため、各政党0となっています。

情報構成【特許技術】

どのような話題が
盛り込まれていたか

ここでは各動画の中で話された情報について、「起点話題(主要なトピック)」「データ・客観根拠」「背景理由・主観根拠」「繰り返し説明(具体的に言い直した内容)」「その他の話題(挨拶・小話など主張と結びつかない話)」の5つに分けて、トーク全体を100%として その構成比率を分析しています。

日本維新の会は、盛り込む話題が多めです。トーク時間と比較しても、多様な話題を盛り込みすぎており、聞き手にとっては話が多すぎて覚えていない可能性が出てきます。

れいわ新選組社民党は、「背景理由・主観根拠」を多用しているところがポイントです。この話題が多くなると、聞き手の心が動きやすくなることが分かっています。ただし、その場での心は動きやすいですが、記憶に残すことが難しくなります。

逆に、国民民主党日本共産党 に現れている「データ・客観根拠」は、記憶に残りやすい話題となります。

コグニティの通常分析について〜COGシリーズ〜

COGシリーズでは 各トークの話題構成について、分析することを得意としています。この話題構成は、営業成績の良し悪しやターゲット・商品性によって、かなり差が出やすい項目です。しかし、知識の習得量や、ヒアリングテクニックによって影響を受けるため、簡単には変えることの難しい改善項目でもあります。

論理性【特許技術】

一つの主張に対する
ロジカルさ

ここでは各動画の中で出た主な主張に対して、どのようなロジックで説明をしたかを数値的に表しています。
情報構成の分析と似たような分類となっていますが、全体に対する割合ではなく、一つの話題に対してどのような説明をしたかが分析されています。

つまり、主張に対するロジカルさを分析しています。

残念ながら、立憲民主・日本維新の会は、主張に対する直接的な論理構成が検出されませんでした。

社民党の数値が大きい理由は、もともとの動画が短く、情報量が少ないため、話題数が少ないためです。ただし、一つの話題にしっかり話していることには違いありません。

コグニティの通常分析について〜COGシリーズ〜

COGシリーズでは、一つの主張に対するロジカルさを測る意味で、このような分析をすることがあります。
この項目で分析することにより、面接・面談・エントリーシートでの論理的思考力を測ることに生かしている企業もあります。

論点サマリー【特許技術】

どの話題が
大事な主張か

ここでは各動画の中で話された情報について、その説明量・補足の数や説明した情報の種類から、どの話題が聞き手の記憶に残るほどしっかり説明されたかについて、ランキング形式で検出しています。

自民党・公明党・日本共産党は、列挙型の話をしているため、1位に「いくつ主張があるか」が検出されました。

日本維新の会は「無償出産」、国民民主党は「給料Up」、 日本共産党は「中小企業の保険料減免」、れいわ新選組は「消費税廃止」、 社民党は「憲法9条」が、それぞれ一番説明された話題となります。

コグニティの通常分析について〜COGシリーズ〜

この論点サマリーの検出アルゴリズムは、過去の実験・開発で作り上げたものです。元々のトークを聞いたり、原稿を読んでもらい、特定のトピックについて、どれが一番印象に残ったかを投票してもらう市場調査を実施。その際に、得点の高かったトピックが、どのように説明されていたかを分析することで、聞き手に印象の残りやすい情報構成を見出しました。
トーク内での情報構成を分析することで、印象の残りやすい話題を逆算して見つけることができます。このランキングを使うと、本当に伝えたかったことが上位に来ているか確認することで、自分の主張・構成力を確認することが可能です。多くの好成績者は、相手のニーズや課題など重要な話題が上位にあがり、低成績者は挨拶や、スペックの説明などが列挙されることが多くなります。

私たちコグニティのコミュニケーション分析は、
企業様の営業力強化・マネジメント力強化を中心に
お使いいただいております。

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