コグニティ株式会社(本社:東京都品川区、代表取締役: 河野 理愛 以下コグニティ)は、2020年8月31日、ファイザー株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:原田明久)主催の『第二回ファイザー ヘルスケア・ハブ・ジャパン』の登壇企業として選ばれ、出席したことをお知らせします。
 ファイザー ヘルスケア・ハブは、オープンイノベーション戦略を活用し、デジタルテクノロジーやサービスを持つスタートアップ企業と協業し、患者さんにより良い解決策の提供を目指すファイザー社の世界的な取り組みです。
ファイザー ヘルスケア・ハブ
【全てのディスカッションをオンラインで実施】
 今回のファイザー株式会社での社内イベントは、デロイト トーマツベンチャーサポート株式会社協力のもと、4000社を超える候補からマッチングがなされ、各ビジネス部門の課題を解決する可能性のある国内のスタートアップ企業とディスカッションが進められました。新型コロナウイルス感染症の流行拡大の中でもイノベーションへの取り組みを滞りなく進めるため、関連事項の全てのディスカッションがオンラインで実施されました。
 当日はコグニティを含む5社が登壇。同社からは代表取締役社長や各ビジネス部門代表の役員をはじめ多くの関係社員がオンラインで参加し、発表に対する活発なディスカッションが展開されました。
コグニティの技術】
 コグニティでは、独自開発した「CogStructure(コグストラクチャー)」という情報分類フレームワークを使うことで、コミュニケーションを解析しています。CogStructureは、人工知能研究分野における「Knowledge Representation(知識表現)」と呼ばれる領域に属し、人の思考パターン・構成を記述可能にして、推論しやすくする技術アプローチです。英国認知言語学者S. Toulminの50年前の論文をベースに、日米両言語におけるインターネット上の様々な文書や動画の構成を記述・変換する実験からスタートし、独自のルールへ拡張進化させました。このフレームワークを使って解析を行うことで、固有名詞や言語差に影響されることなく構成要素を比較でき、業界やシーンが違うコミュニケーションも対象とすることが可能となります。
 この技術を用いて開発された「UpSighter(アップ・サイター)」は、金融や不動産業界など120社以上で導入され、研修や教育等に活用されています。オンライン商談が増える昨今、「対面商談とオンライン商談の成約率の差に関する調査」に使用したプロダクトでもあります。
 
■UpSighter(アップ・サイター)
 UpSighterは、録音・アップロードされた業績上位者のトークを自動解析し、模範となるトークのパターンを検出。“キャラ売り”や“雰囲気の良さ”で好成績な人と、誰もが改善できる情報構成のパターンを見分け、改善効果の高い指導方針を提示することが可能です。また、検出されたトークパターンを使ってアルゴリズムを開発し、AIによって業績上位者とのトーク差分が明示された「自動フィードバックレポート」を一人ひとりの従業員に提供します。
 UpSighterの活用により、業績上位者と比較した自分のトークスキルを定量的に把握できるだけでなく、理由づけやデータ・事実情報の提示不足など具体的な改善点が提供できるため、口頭のみの指導よりも納得感が高く、新人の営業成績の改善が早いといった評価や、成績に伸び悩むシニア従業員への指導が楽になったとの評価をいただいています。また、新人に向けた指導結果として、電話でのアポイントメント獲得率が64%から78%に上昇したという実績もあります。

UpSighter概要図

「UpSighter(アップ・サイター)」 https://upsighter.com/

【コグニティ株式会社 会社概要 】
〇 設 立:2013年3月28日
〇 所在地:〒140-0001 東京都品川区北品川5-5-15大崎ブライトコア407号室
〇 Web   : https://cognitee.com/
〇 資本金:530,277千円(資本準備金含)
〇 従業員:190名(国内外在住の解析リモートワーカー150名を含む)
〇 代表者:代表取締役 河野 理愛
1982年生まれ、徳島県出身。慶應義塾大学総合政策学部卒業。 大学在学中の2001年にNPO法人を設立、代表として経営を行う。 2005年にソニー株式会社入社、カメラ事業を中心に、 経営戦略・商品企画に従事。 2011年に株式会社ディー・ エヌ・エー入社、ソーシャルゲームの海外展開を担当。 2013年、完全在宅勤務制のコグニティ株式会社を設立。
〇 事業内容:「思考バイアスを取り除く」ためのソフトウェアを開発。文脈解析を強みとするトーク評価サービス「UpSighter」を展開。
◇ リモートワーカーを含め、ISMS認証(ISO27001)を2019年6月に取得
◇ 「トークや文書の文脈・構成について差分計算し、抜け漏れ・過不足を予測/推薦する技術」について、2015年に出願、2019年8月に特許取得(特許第6573321号)(海外特許審査中)
◇ 2013年創業時より「完全在宅勤務制」を採用し、運用に成功している企業として多くのメディアに取り上げられる
◇ 新サービスの展開に伴った技術力強化のため、中国・四国地方をはじめ積極的な採用活動を展開中
【本件に関するお問合せ先】
コグニティ株式会社 広報担当:田中・服部
Email: ​mk@cognitee.com​ TEL: 03-4212-8445