
2025年参院選「政論」解体新書【一の巻】
このページの内容の解説動画
本日の分析対象
各政党のWeb上に掲載されている「マニフェスト」(テキスト)全14件
- 自由民主党
- 立憲民主党
- 日本維新の会
- 公明党
- 国民民主党
- 日本共産党
- れいわ新選組
- 参政党
- 日本保守党
- 社会民主党
- みんなでつくる党
- NHK党
- 再生の道
- チームみらい



国民の関心テーマ?
NHKが2025年7月7日に公開した参議院選挙前NHK世論調査で「投票で重視するテーマ」として提示されたデータ前提に分析
「コメ・物価高対策」28%、「社会保障・少子化」28%、「政治とカネ」9%、「アメリカの関税措置への対応」9%、「外交・安全保障」8%、「外国人に関する政策」6%、「選択的夫婦別姓」1%
検証:関心テーマは、マニフェスト上にどのくらい取り上げられているのか?
【分析のススメかた】
- 14政党のマニフェスト全文から、7テーマを象徴する文言が
何回使われているかを検出 - 「国民の関心テーマ」調査での重視比率と、全体での検出率が
ほぼ同じになるように、検出語句を調整(検証用) - 各政党でテーマ別の各「単語含有率」割合を見ることで、
その政党の重視施策を判断(文字数を母数とした割合検出)

■全党のマニフェストの文字の中の対象単語
以下の通り、各3単語ずつ選択し、全党文章の中での出現数を計測したところ、おおよそ国民関心比率と近い内容が現れた。しかし、「外交・安全保障」だけは国民関心比率よりも、マニフェスト内「単語出現率」のほうが上回る(13.6%)状態となっている。
・コメ・物価高対策:米・物価・減税
・社会保障・少子化:少子・子ども(子供)・年金
・政治とカネ:献金・政治資金・透明
・アメリカの関税措置への対応:関税・アメリカ・自動車
・外交・安全保障:安全保障・外交・防衛
・外国人に関する政策:外国人・受け入れ・移民
・選択的夫婦別姓:別姓・戸籍・平等
■各党での単語出現率(パーミリアド表示)
党名が付いている行以降の数字は、各党のマニフェストの文字数を母数として、単語のカイスが何回出たかを1000倍(パーミリアド)で示したもの。
全党合計ではある程度、国民関心比率と近い値が出ていたが、各党マニフェスト内で見ると、その偏りが大きくなる。
・自民党・立憲民主党・公明党・・・比較的国民関心テーマの比率に近い出現率
・日本共産党・・・極端に「コメ・物価対策」への言及が大きい
・日本保守党・・・「外交・安全保障」話題が多め
・れいわ新選組・・・「社会保障・少子化」へは言及少ない
・参政党・・・「コメ・物価対策」の言及少なく、「外国人に関する政策」への言及多い
・社民党・・・「選択的夫婦別姓」が高く出現
・チームみらい・・・別姓以外、まんべんなく言及している
「言及率」として、国民関心比率との相関が高いのは・・・・NHK党・立憲民主党・日本共産党・公明党
どんな論理で説明したのか?
論理の検証は、個別の分析レポートから
政党支持率別の主張傾向
NHKが2025年7月7日に公開した参議院選挙前NHK世論調査で「政党支持率」として提示されたデータ前提に分析
検証:政党支持率の高い政党ほど、マニフェストに含まれている要素は?
【分析のススメかた】
- 14政党のマニフェスト全文から、CogStructureを使った
「COG-EVIDENCE」分析を実施 - 政党比率に相関して増える・減る要素を検出・ランキングすることで、支持率の高い正統ほど何を主張しているかを判断
※年齢別・性別による差は「三の巻」で検証予定
- 分析目次
- 情報量の違い
- 情報量・各政党
- 問いかけ回数
- 問いかけ・回答の長さ
- 問いかけ・各政党
- ストーリー展開
- 主な主張
- 情報構成
- 支持率が高いほど出る特徴
- 傾向分布図
今回の分析結果から言えること
各党のマニフェストは表現分量だけでなく、主な主張も偏りが大きい
- 意外な政党がしっかり説明していた項目
例)チームみらいの「外交・安全保障」
支持率の高い政党は、マニフェストの説明量=国民の関心分量 と合致
- 国民の関心テーマでも言及が少ない党
例)れいわ新選組の「社会保障」、参政党の「物価高対策」

次回、二の巻は7月16日更新予定
マニフェストの動画や政見放送も比較し、各政党の主張の整合性を確認します