コグニティの果たすべき使命

Identify Cognitive Biases with Technology, and Unleash Creativity
技術の力で、思考バイアスなき社会を。

コグニティの目標

The Beliefs Extractory with Intelligent Braves
理知で大胆な意志工場

コグニティは、社会に志ある決定を生産していく、理知的で勇敢な同志によって構成された工場である。
*Extractory・・・Extractor(抽出する)から作った造語。抽出工場。

コグニティの行動指針 Ver.1.1

  • 対極的本質 / Critical Perspective
  • 社会的・長期的に意味のある意思決定か?
  • 成功より挑戦 / Challenge over Success
  • 精度の高い完成を目指す前に、繰り返し改善できることを。
  • 対案3分ルール / Counter Proposal in 3 minutes
  • その意思決定は自分本意ではないか、別の視点で考えよう。

    「どうせやるなら、世界で一番難しい課題に挑戦したい。」

     身近に起きた“悔しい思い出”から、世界的にも一筋縄ではいかない“主義・思想に基づく争い”まで・・・、どれにも共通する本質的な課題は何か、という問いからスタートしたのがコグニティでした。

     自分にとって最善だと思えたことも、他の人の話を聞いてみると違う選択にすべきだった・・・そのような経験は誰しもあるのではないでしょうか。いつもそこには思い込みや近視眼的判断など、人間が持つ「認知バイアス(思考限界)」との葛藤が存在しているように思えます。

     もちろん、人の思考には限りがあり、集団としても限定合理性が存在します。しかし、人と技術の歴史はこれまでも「人の限界」を取り除くことで発展してきました。「情報の非対称性」を解決するためにインターネットは力を発揮してきたが、まだ足りない。私たちがこれから対峙するのは「決まった解の存在しない問題」です。そのとき求められるのは、いかに利己主義に陥らない選択肢の中から、個人それぞれが納得して決定することでしょう。情報を得た上で、「どう判断するか」の意志が求められるのです。

     幼い頃からの私の体験を振り返っても、「認知バイアス」に囚われていない人からチャンスを与えられてきたことばかりでした。田舎の中学生だったにも関わらず、Webページを見て学術学会で発表させてくれた大学の先生たち。ただの若者が持っていった提案書でも、「一番考えている人間がわかっている」といって採用してくれた上司たち。未経験領域でたった一人での挑戦だとしても、応援すると言って出資してくれた人たち。

     そのような人たちを見ていると、ただ衝動的・本能的に決めるのではなく、自信を持って判断できるだけの判断材料を集めています。どんな人にとっても判断材料を集めやすい世界にするために、技術ができることがまだあるはずなのです。

     コグニティは、技術の力で人の認知限界に挑みたい。「Identify Cognitive Biases with Technology, and Unleash Creativity」、これが社会に対するコグニティの使命と考えています。

     この使命を果たすために生み出すものは、商品・サービスというアウトプットにとどまらず、会社という存在やそのルールも創造物だと考えています。

    2013年3月、コグニティを設立した時に、2つの設立趣意を定めました。

    ●世界的にニーズがあり、世の中をより良くすることができる事業(意志決定・思考系)
    ●働き方として「人にしかできない知識や工夫」について携わり、大量雇用を生み出す事業

     この2条件を満たすカタチを追い求めるのは、非常に難しいことでした。狭い範囲でしか受け入れられないが儲かるビジネスや、世の中を良くはしないけれど儲かるビジネスもあります。人件費を削ることこそ、効率化の「善」とされることも多いでしょう。

     その中においても、個々人と社会がともに「正しいと思える価値観・意志を持って働きたい・過ごしたい」と考える人たちは多いはずです。コグニティは、社会に志ある決定を生産していく、意志を持って働く同志によって構成された工場であると考えています。

     私たちはその確からしさを、商品と会社という仕組みを通じて問い続けています。

     世界で一番難しい課題、解決しよう。世界を変えられるのは、意志を持つ「人」だけなのだから。

    2018年3月28日

    コグニティ株式会社
    代表取締役 河野 理愛